木のつまみのタイプは全部で５種類あります。手になじみやすい大きさの大サイズ。それを半分に割ったような小サイズ。指先になじみやすい大きさのミニサイズは、角タイプと丸タイプがあります。そして、大サイズの約2倍の長さの特大サイズです。大サイズは２種類あり、上の写真のように折れ戸用に適したタイプもあります。

とても小さい部分でありながらも、部屋の雰囲気を和らげてくれました。手に収まりやすい寸法と、指が掛かりやすいよう台形にして、つまみとしての使い勝手を重視しながら、工芸的な魅力のあるものになっています。

現在お使いの戸でも、ネジ穴のサイズ次第で新たに入れ替えることが可能な場合があります。この写真は、造りつけの吊り戸棚のつまみを取り替えた事例です。元々は一般的なものが付いていましたが、つまみを取り替えるだけで扉の印象は大きく変わりました。

このつまみをつくる西本良太さんは、木材を主に様々な素材の特徴を引き出した作品をつくる作家さんです。素材への視点が独特で、あっと驚くような使い方をしたものが多くあります。写真は、自分でも愛用しているチリトリとコーヒーフィルターホルダーです。チリトリは、薄い合板でつくられたディテールが堪らない一品です。フィルターホルダーはマグネットが仕込んでいるので、冷蔵庫の扉につけられます。