上の写真の、手前の赤茶のものがチェリー材、右手の濃い茶色のものがウォルナット材、奥のが通常販売しているタモ材のものです。こうやって見比べると、色の違いだけでなく、木目も違っていて面白いですね。このミニサイズ・角タイプの場合、より面ごとの表情の違いが見えてきます。

さて、ここから「木のつまみ」と「木のドアノブ」の製作をして頂いている、木工作家の西本良太さんの工房と製作の様子をお届けしたいと思います。西本さんの工房は、東京都青梅市の街中から少し行った場所にあり、鉄筋コンクリート造の古い建物の１階を使われています。まずは、いい感じの看板がお出迎えしてくれました。工房内は、ところ狭しと機材や木材が並んでいました。

今回は通常タイプの「木のつまみ・大サイズ」を製作してもらいました。まず材木屋さんから届いた、大きなタモの無垢材を切り出していきます。ここから大量のつまみを切り出していきます。切り出しながら、木の表面も磨いていくので、木屑がものすごく出るみたいです。

形が整ったら、今度は取り付けの際に必要となる、裏面の鬼目ナットというネジを受ける金物を付けていきます。裏側の真ん中に穴を開けて、そこにインパクトで鬼目ナットを入れていきます。さらに、回転防止のための釘を入れるための穴も空けていきます。

こうして、木のつまみ・大サイズが完成！製作の様子を見せていただくのは初めてでしたが、想像以上に手間が掛かっていたことを知りました。形はシンプルだからこそ、ごまかしが効かず高い技術が求められる一品なのかもしれません。